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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻5号

1966年05月発行

外来の治療 実地医家のための外来治療・13

外来における四肢外傷の治療(2)

著者: 小谷勉1 豊島泰1

所属機関: 1大阪市立大学医学部整形外科

ページ範囲:P.657 - P.660

文献概要

I.外来治療が可能の骨折
 われわれは諸種の事情で一般に行なわれている程度をこえて,外来治療に適しないものまでもそれを敢えて行なつているきらいがあるが,外来ではとり扱い難い骨折としては,脊椎,骨盤の骨折,大腿骨・膝蓋骨の骨折,数本以上の肋骨骨折,上腕,下腿の骨折の大多数のものなどと考えている.
 治療は一般に転位部の非観血的整復を試みるが,これが不十分なものは入院・牽引療法が必要となることもあり,観血的整復を要するもののうち,手術侵襲の大きなもの,長時間の麻酔を要するもの,骨移植や植皮をも必要とするもの,術後のギブス固定の広範なものは人院を要し,合併症の有無ならびにその可能性の多寡,一般状態,患者の年齢なども人院あるいは外来治療を決定する要因となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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