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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻5号

1966年05月発行

文献概要

外国文献

癌—癌転移,他

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所属機関:

ページ範囲:P.682 - P.685

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 Wheelock(Am. J. Cl. Path. 37:475,1962)がそれまでの文献を展望したところ,癌—癌転移は23例あり,転移を受けた癌は腎腺癌が多いという.Jernstrom(Cancer 19:60,1966)は72歳黒人女,嘔吐,体重減少で入院,レ線で胃癌とは見えぬが大出血をきたしたので開腹胃は幽門前庭から噴門まで,漿膜まで播種あり,周囲リンパ節多数転移胃90%切除,照射.10カ月後満足すべき状態,胃全体腫瘍化し,大彎背側に5cm大の潰瘍あり.胃全体はlymphocytic lymphosarcoma,潰瘍部のみ腺癌で,リンパ肉腫化した胃壁を穿つている.大網リンパ腺,リンパ肉腫転移巣の中に,腺癌が転移していた.著者らCalifornia Tumor Registryでは胃腫瘍の4%がリンパ肉腫.限局型としてくることが多い.この例は真のcollision tumorで,carcinosarcomaではない.胃に同時に癌が重複するのは案外に多く,Moertel(Gast-Toent.32:1095,1957)1.25%,Mayo Cl 2.18%,一方は胃の腺癌,他方はリンパ肉腫,Hodgkin.白血病・滑平筋肉腫など,重複癌の中ではリンパ肉腫が合併しやすいようで,Moertelは全癌の7.4%にリンパ肉腫が重複したという.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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