icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻6号

1966年06月発行

他科の意見

内分泌疾患について外科への希望(2)

著者: 三宅儀1 吉見輝也1 辰己学1 大迫文麿1 伊藤省吾1 平盛勝彦1

所属機関: 1京都大学医学部内科第2講座

ページ範囲:P.844 - P.847

文献概要

 前号でわれわれは甲状腺疾患および副甲状腺疾患の治療法について,内科の立場から外科への希望を述べたが,本号では,副腎疾患について述べたいと思う.副腎疾患のうちで外科的療法の対象となるのは,副腎皮質ならびに髄質の機能亢進症である.そのうちでも腫瘍によるものは現在ではもつぱら外科的治療にたよるほかはない.過形成によるものは放射線療法と外科的療法が平行して行なわれている.副腎機能亢進症は一般に進行性で,放置すれば大部分は高血圧による脳心腎の血管障害のため死亡する.したがつて早期発見,早期治療が必要で,全身の血管病変が可逆的である間は完全治癒が期待できる.外科的治療の対象となる副腎機能亢進症にはCushing's Syndrome,Primary Aldosteronism, Adrenogenital SyndromeおよびPheochromocytoma等があるが,その治療法も疾患によつて異なるので以下疾患別に治療上の問題点を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら