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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻6号

1966年06月発行

薬剤の知識

降圧剤の使い方(3)

著者: 新城之介1

所属機関: 1日本医科大学内科

ページ範囲:P.848 - P.850

文献概要

Ⅰ.降圧剤の選択
 一般に,降圧剤の第1選択はRauwolfia製剤またはThiazide系の利尿降圧剤である.これらはいづれも作用が比較的確実で緩除であり,しかも耐薬性や危険な副作用がなく長期にわたつて使用できる.1剤を増量して多量にすると副作用をみることが多くなり,作用機転の異なる降圧剤の併用はしばしば相乗作用が期待できるから,適当量を併用するのがよい.したがつて何れか一方を基礎降圧剤として用い,他を併用することが行なわれている.
 Hydralazineは末梢血管拡張作用が強く,拡張期血圧をよく下降させるから,Rauwoifia製剤とThiazidc製剤の併用で所期の降圧がえられない場合の併用剤としてもつとも適当であるが,本剤はしばしば心悸充進をきたすからRauwolfia製剤と併用することが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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