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カンファレンス
脊髄硬膜外腫瘍
著者: 高木常光12 小沢啓邦3 原田敏雄4 藤田五郎5 松田孝史2 杉本研士6
所属機関: 1自衛隊中央病院診療6部 2自衛隊中央病院整形外科 3自衛隊中央病院臨床検査課 4自衛隊中央病院神経科 5自衛隊中央病院外来 6自衛隊中央病院
ページ範囲:P.857 - P.860
文献購入ページに移動松田 患者は,52歳の男性で,機械業を自営しております.主訴は,歩行障害と両下肢の知覚異常です.家族歴にはとくに申し上げることはありません.既往歴としては,約20年前に気管支喘息をわずらつております.現病歴は,昭和37年8月,海水浴中に波に打たれて転倒し,背部を判撲し主した.打撲部の疼痛は数日で消退しましたが,2週間後に,両下腿前面にピリピリとした感じおよび軽い脱力感を生じました.その後,これらの自覚症状はだんだんと強くなり,歩行も困離になつてまいりました.昭和38年1月,某病院を受診したところ,腰椎椎間板ヘルニヤと診断され,その治療をうけております.昭和38年3月,当三宿病院整形外科外来を受診し,同年4月1日に第4,5腰椎の椎間板造影術を施行しております.しかしながら,そのときには椎間板の異常は認めておりません.
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