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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻7号

1966年07月発行

診断のポイント

膵疾患の鑑別診断(1)—急性膵炎

著者: 若林利重12

所属機関: 1東京警察病院外科 2東京大学

ページ範囲:P.910 - P.912

文献概要

はじめに
 急性膵炎もいわゆる急性腹症の中の1つの重要な疾患であるが,急性膵炎の診断に際してはほとんどすべての急性腹症はその鑑別診断の対象となる.急性腹症の場合は一般に診断をいそぐあまり綜合判断の根拠が薄弱なことから,しばしば誤診を招いたり確診をくだしえなかつたりすることがある.当然行なうべき問診を忘れていたり,特有な症状や所見を見落していたり,あるいは必要な検査をやつていなかつたりして,開腹してみてはじめてその迂濶さを知ることがよくある.したがつて,まず念頭におくべき急性膵炎の特徴的な症状,所見,検査成績などを列記し特に誤診し易い疾患のそれと比較してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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