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特集 腫瘍の外科 研究と報告
Recklinghausen病の本邦159例の統計的観察
著者: 津田多加良1 村岡徳保1
所属機関: 1日本鋼管病院鶴見診療所外科
ページ範囲:P.1141 - P.1144
文献購入ページに移動 1882年von Recklinghausenの命名によるReckling-hausen病(以下R病と略す)は,皮膚に多発する結節様腫瘍,Cafe an Leit斑とよばれる色素沈着,神経幹腫瘍を主徴候とする一系統的疾患であるが,その後諸家の報告により,本症における骨変化が高率に発現することが判名し,本症に骨変化の重要性がしだいに認識されてきた.Weiseは1921年に本症にSkolioseが高率に存在することを記載し,またLehmanは1924年初めて骨発育異常と骨膜下嚢腫について記載している.また本症と遺伝との関係,腫瘍の悪性化等についてもかなりの報告例がある.
われわれは最近皮膚腫瘍,色素沈着,および脊椎変形を伴なつた1例を経験したのでこの機会に,われわれの渉猟し得た本邦報告例に,われわれの1例も合せて本邦報告159例について,遺伝関係,腫瘍の悪性化,骨の変化などについて統計的観察を行なつて見た.
われわれは最近皮膚腫瘍,色素沈着,および脊椎変形を伴なつた1例を経験したのでこの機会に,われわれの渉猟し得た本邦報告例に,われわれの1例も合せて本邦報告159例について,遺伝関係,腫瘍の悪性化,骨の変化などについて統計的観察を行なつて見た.
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