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特集 腫瘍の外科 研究と報告
副腎嚢腫の1例
著者: 金子千侍1 湯田康正1 長谷川泰2 田島達郎3 斉藤功3
所属機関: 1福島県立会津若松総合病院外科 2福島県立会津若松総合病院泌尿器科 3福島県立会津若松総合病院臨床病理検査科
ページ範囲:P.1165 - P.1167
文献購入ページに移動副腎の嚢腫は,1670年Greiseliusの第1例の報告以来,きわめてまれなもので,全世界の剖検,手術例を総合しても,その報告症例数は僅少である.なかんずく,本邦におけるその報告例は未だないもののごとく,その文献を知ることはできない.私はたまたま腎膿腫の疑いにて腎剔出術を行なつた際,偶然にも副腎嚢腫の存在を発見し,これを病的腎臓とともに剔出,全治しえた1例を経験したので,本邦における第1例として,ここに報告する.
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