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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻9号

1966年09月発行

文献概要

読影のポイント

脳波の読み方—(8)頭部外傷の脳波

著者: 喜多村孝一1

所属機関: 1東京大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.1284 - P.1291

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 少なくとも意識が障害される程度の頭部外傷をうけたものは,外傷急性期にはほとんど全例がなんらかの脳波の異常を呈する.
 受傷の直後にどのような脳波がみられるかは,実際にはそのような時期での脳波検査が不可能なため.なかなか知ることができなかつた.動物実験によれば,受傷後の数分間は脳波は平坦になることが知られていたが,近年になつて,ボクシングの際のノックアウトのように期待できる急性頭部外傷について,受傷の直後に脳波検査を行なう機会にめぐまれるようになり,人においても受傷の直後は脳波は著るしく平坦化していることがわかつた.これに引続いて数分以内にび漫性徐波が現われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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