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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻9号

1966年09月発行

文献概要

手術手技

Billroth II法による胃手術について

著者: 中山恒明1 岩塚迪雄1 小林誠一郎1 遠藤光夫1 秋田善昭1 榊原宣1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1294 - P.1297

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はじめに
 胃切除術は最近,もつとも普及した外科手術法となつた.欧米の症例と比較して,本邦では十二指腸潰瘍より胃潰瘍の症例が多いということ,および胃の解剖学的差異などから胃切除後胃と十二指腸とを吻合するBillroth I法である中山式胃切除術法が提唱され,もつとも安全にしてかつ容易な手術法として成書にも記載されている.しかし胃癌の症例のみならず,日常生活の欧米化,stressの増強などによつて十二指腸潰瘍の症例も増加する傾向にある.これら症例のうち手術適応のあるものはほとんど中山式胃切除法によつて手術されている.しかし,少数例ではあるが,胃切除後,胃空腸吻合をするBillroth II法を行なわざるをえない症例もある.そこで胃空腸吻合術にのみ問題をしぼつてこのコツについてのべてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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