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乳癌の全乳房大切片標本と乳房レ線像について
著者: 川島健吉1 高橋勇1 伊藤久寿1 高田貞夫1 井上善弘1 岩渕正之1 林和雄1
所属機関: 1東京医歯大第1外科
ページ範囲:P.5 - P.10
文献購入ページに移動治療を必要とする乳腺疾患の確実な選択と,不必要な苦痛を与えることなく,いたづらに乳癌の恐怖におののく患者に安心感を抱かせるために,より正確な診断法の確立が痛感される.われわれは,最近4カ年間に約800例におよぶ乳腺患者を対象として,種々な理学的補助診断法を施行してきたが,乳腺患者の内訳をみると,最も多いものは乳腺症(約37%)であり,ついで乳腺線維腺腫(約15%),乳腺痛(約13%),乳癌(約10%),乳腺炎(約4%)の順であった.
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