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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻1号

1967年01月発行

文献概要

特集 鼠径・陰嚢ヘルニアの問題点

腸壊死—整復の困難な場合の処置はどうすべきか

著者: 塩川五郎1

所属機関: 1竹田綜合病院

ページ範囲:P.17 - P.19

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はじめに
 課せられた問題を,外鼠径ヘルニア嵌頓による腸の壊死および穿孔と解釈し,女性骨盤臓器の嵌頓や滑脱ヘルニアの還納困難な症例には触れないことにする.また労力をはぶくために統計材料は最近11年間の例にしぼつたが,壊疽症例はこの範囲にとどめず昭和10年から29年までにさかのぼつて抜萃した.
 昭和30年から40年までの外鼠径脱腸手術数は2621例で,そのうち嵌頓した症例は233例であるから全数に対して8.88%となる.この233例中腸壊疽に陥つたものは7例で切除が5例,壊疽範囲が小部分なので縫合埋没したものが2例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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