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文献概要
特集 鼠径・陰嚢ヘルニアの問題点
腸壊死—整復の困難な場合の処置はどうすべきか
著者: 塩川五郎1
所属機関: 1竹田綜合病院
ページ範囲:P.17 - P.19
文献購入ページに移動はじめに
課せられた問題を,外鼠径ヘルニア嵌頓による腸の壊死および穿孔と解釈し,女性骨盤臓器の嵌頓や滑脱ヘルニアの還納困難な症例には触れないことにする.また労力をはぶくために統計材料は最近11年間の例にしぼつたが,壊疽症例はこの範囲にとどめず昭和10年から29年までにさかのぼつて抜萃した.
昭和30年から40年までの外鼠径脱腸手術数は2621例で,そのうち嵌頓した症例は233例であるから全数に対して8.88%となる.この233例中腸壊疽に陥つたものは7例で切除が5例,壊疽範囲が小部分なので縫合埋没したものが2例である.
課せられた問題を,外鼠径ヘルニア嵌頓による腸の壊死および穿孔と解釈し,女性骨盤臓器の嵌頓や滑脱ヘルニアの還納困難な症例には触れないことにする.また労力をはぶくために統計材料は最近11年間の例にしぼつたが,壊疽症例はこの範囲にとどめず昭和10年から29年までにさかのぼつて抜萃した.
昭和30年から40年までの外鼠径脱腸手術数は2621例で,そのうち嵌頓した症例は233例であるから全数に対して8.88%となる.この233例中腸壊疽に陥つたものは7例で切除が5例,壊疽範囲が小部分なので縫合埋没したものが2例である.
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