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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻1号

1967年01月発行

文献概要

特集 鼠径・陰嚢ヘルニアの問題点

精系の切離された場合の処置はどうすべきか

著者: 斉藤淏1

所属機関: 1日本医科大学

ページ範囲:P.36 - P.37

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 精系とくに輸精管の切離.想像するだけでも一種の緊張感を覚える.幼小児であつても輸精管の切離の後に睾丸の萎縮は起こらないだろうし,他側は健在なのだからと軽く考えてはならない.精系動脈を切離したり結紮したりしない限りは,不問に附して置けるかも知れないが,意味のない切離はすべて避けるよう,つねに深甚の注意の要するのはいうまでもない.大人の場合には比較的その危険は少ないと思う.幼小児の場合は著者の実見しているところによると,一瞬の一切で決定的結果となつたが,知らぬ間に切つていて,後にそれと気付く場合もあろうと思われる.
 幼小児の鼠径ヘルニアについて,精系損傷を中心に不断に注意していることを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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