文献詳細
手術手技
胃切除術六題(その2)—十二指腸潰瘍に対するBillroth-Ⅰ法(中山法)
著者: 中山恒明1 織畑秀夫1
所属機関: 1東京女子医大消化器病センター
ページ範囲:P.101 - P.106
文献概要
手術手技上の重複を避けるために,第1回目に述べた,いわゆる胃の分離の方式は,できるだけ簡単に記載します.この場合ももちろん胃の動脈の解剖は良く知つておらねばなりません.私はこの場合も順序として(第1図は解剖図,第2図は重要血管結紮部位)脾臓の傍の短胃動脈の部分で大網を開いて,そして横行結腸側の大網を動脈留針によつて糸をかけて結紮し,胃側の大網はペアン止血鉗子をかけて,間を切断します(第3図).次に胃ならびに横行結腸を別々に特ち土げて,いわゆる胃横行結腸靱帯を剥離します(第4図).
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