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特集 イレウスの治療—その困難な問題点
アンケート
文献概要
私の掲げる症例は,慢性再発性腸癒着性イレウス患者であつて,その底にある栄養低下,すなわち,手術療法への抵抗力減弱に対する処置について考察したい.
腸癒着性イレウスは再発し易いから,たびたび手術を受ける例が多い.すでに10回目の手術だと訴える例にも会つた.こんな患者は外科医を転々し,手術者も代つて多人数にのぼる.過去には如何なる手術方法が行なわれたか不明のまま,腸切除か腸吻合によるバイパスがつくられる.つまり腸管の長さが,手術のたびに短縮されるのである.
腸癒着性イレウスは再発し易いから,たびたび手術を受ける例が多い.すでに10回目の手術だと訴える例にも会つた.こんな患者は外科医を転々し,手術者も代つて多人数にのぼる.過去には如何なる手術方法が行なわれたか不明のまま,腸切除か腸吻合によるバイパスがつくられる.つまり腸管の長さが,手術のたびに短縮されるのである.
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