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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻10号

1967年10月発行

特集 イレウスの治療—その困難な問題点

腸重積症の高圧浣腸について

著者: 駿河敬次郎1

所属機関: 1順天堂大学医学部小児外科

ページ範囲:P.1401 - P.1403

文献概要

いとぐち
 1674年,P.Barbetteより報告された腸重積症は,小児外科,特に乳児外科領域では,Classical diseaseとして,重要な疾患の1つである.本症の頻度は,報告者によりいろいろであるが,欧米の主要な小児病院外科での統計では,毎年20例前後の症例が取り扱われている.私どもも,過去3年半に,52例を経験しており,取扱数については,欧米の小児病院と余り差異がない.
 小児期の腸重積症は,60ないし65%が,満1歳以下の乳児でありとくに,生後4ヵ月より9ヵ月の年齢にもつとも多くみられるので,治療方針の決定には,慎重を要し,また,問題点も少なくない.以下,私どもの経験した症例にもとづき,本症患者を取り扱うさいに,まず考慮しなければならない.本症の病因,病型にかんする問題,診断,さらに,本症の治療上,重要な高圧浣腸による腸重積解除についてのべる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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