文献詳細
特集 イレウスの治療—その困難な問題点
文献概要
いとぐち
1674年,P.Barbetteより報告された腸重積症は,小児外科,特に乳児外科領域では,Classical diseaseとして,重要な疾患の1つである.本症の頻度は,報告者によりいろいろであるが,欧米の主要な小児病院外科での統計では,毎年20例前後の症例が取り扱われている.私どもも,過去3年半に,52例を経験しており,取扱数については,欧米の小児病院と余り差異がない.
小児期の腸重積症は,60ないし65%が,満1歳以下の乳児でありとくに,生後4ヵ月より9ヵ月の年齢にもつとも多くみられるので,治療方針の決定には,慎重を要し,また,問題点も少なくない.以下,私どもの経験した症例にもとづき,本症患者を取り扱うさいに,まず考慮しなければならない.本症の病因,病型にかんする問題,診断,さらに,本症の治療上,重要な高圧浣腸による腸重積解除についてのべる.
1674年,P.Barbetteより報告された腸重積症は,小児外科,特に乳児外科領域では,Classical diseaseとして,重要な疾患の1つである.本症の頻度は,報告者によりいろいろであるが,欧米の主要な小児病院外科での統計では,毎年20例前後の症例が取り扱われている.私どもも,過去3年半に,52例を経験しており,取扱数については,欧米の小児病院と余り差異がない.
小児期の腸重積症は,60ないし65%が,満1歳以下の乳児でありとくに,生後4ヵ月より9ヵ月の年齢にもつとも多くみられるので,治療方針の決定には,慎重を要し,また,問題点も少なくない.以下,私どもの経験した症例にもとづき,本症患者を取り扱うさいに,まず考慮しなければならない.本症の病因,病型にかんする問題,診断,さらに,本症の治療上,重要な高圧浣腸による腸重積解除についてのべる.
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