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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻10号

1967年10月発行

トピックス

呼吸数と心拍数—完全A-Vブロックにおける心拍・呼吸同期の解釈について

著者: 堀原一1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1457 - P.1458

文献概要

呼吸と心拍数の相関
 心拍数が呼吸によつて変動することはすでに19世紀半ばからわかつていたことであり1),呼吸性不整脈として知られているように,吸気時に心拍数増加,呼気時に減少をみる.
 このとき吸気中枢の興奮が起こると,それが心臓促進中枢に伝導されてそれを興奮せしめ,次いで(あるいは同時に)心臓抑制中枢の抑制を起こすことが知られている2).また呼吸性変動といわれている血圧の呼吸と同期的な動揺は,頸動脈洞や大動脈弓にある圧受容器を介して,心拍数に影響を与えている3).Bainbridge反射として知られていることであるが,右心房への静脈帰来が吸気によつて増加すると心拍数が増加する4).肺自体が吸気時に心臓抑制中枢を抑制するインパルスを発生するともいわれている5)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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