icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻11号

1967年11月発行

特集 肝腫瘍外科の課題

肝癌の外科的治療の趨勢

著者: 本庄一夫1 鈴木敞1

所属機関: 1京都大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1485 - P.1491

文献概要

はじめに
 ふるくより,肝癌は腫瘤の触知によつて診断されてきた.そして,現在もなお,それを凌ぐに足る適確な診断法はない.すなわち,依然として,肝癌として開腹される手術は,試験開腹術に終ることがすくなくなく,あとは,抗癌剤化学療法にわずかな期待を望む以外,うつべき手段を知らなかつた.
 一方,手技的にようやく確立されたとはいえ,唯一の根治療法たる肝切除術にも,なお,出血制御の問題や,切除許容量をめぐる課題など,いまだ解明すべき諸問題が残されており,腹部外科におけるこの分野の立ち遅れはおおうべくもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら