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特集 肝腫瘍外科の課題
肝機能検査法の意義—ことに腫瘍性変化との関連において
著者: 山形敞一1 涌井和夫1 小松俊治1 真田昌彦1 大里祐一1 上野達雄1
所属機関: 1東北大学医学部山形内科教室
ページ範囲:P.1507 - P.1511
文献購入ページに移動肝機能検査という言葉に含まれる内容は様々である.たとえばシンチグラムも,選択的に肝にとりあげられてゆく過程は,肝の機能によつているものであり,また肝循環血流量測定も肝の機能の測定である.そればかりでなく,肝の営む機能は無数に近く,あるいはNPNの測定も,また電解質の変動も,その間接的,直接的に,関与するところは広い.ただ,一般的に日常用いられる肝機能試験法としてあげられるのは,たとえば日本消化器病学会肝機能研究班でとりあげた標準操作法試案にみられるものをあげると,現在のところ,血清混濁試験,血清内酵素活性値測定法の中の2,3のものであり,この他にビリルビン量または黄疸指数,BSP負荷試験,血清蛋白およびその分画,尿ウロビリノーゲン,ビリルビンの定性あるいは定量といつたものであろう1).したがつて,本論文においても,主としてこの範疇の肝機能検査についてのべる.
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