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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻11号

1967年11月発行

文献概要

特集 肝腫瘍外科の課題

肝癌の診断—とくにシンチグラムによる診断

著者: 奥田邦雄1 下川泰1 薬師寺英邦1

所属機関: 1久留米大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1513 - P.1520

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はじめに
 肝疾患の診断は血清化学検査,肝生検,腹腔鏡検査などの発達によりかなり正確にできるようになつてきた.しかし,肝癌や肝膿瘍などのspaceoccupying lesionの検出には,肝臓が大きな不整形の臓器でありしかも機能的に強い代償力を持つことなどから非観血的には困難なことが多い.
 一方近年肝の外科的療法が積極的に行なわれるようになり,肝腫瘍の位置,拡がりをより正確に知る必要が生じ,また他臓器の悪性腫瘍のばあいは,肝転移の有無が手術の適応や患者の予後を大きく左右するため,その診断は大きな意義を有している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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