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特集 肝腫瘍外科の課題
肝臓移植の現況と将来
著者: 杉浦光雄1 三浦健1 市原荘六1
所属機関: 1東京大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1583 - P.1592
文献購入ページに移動肝臓はもつとも高度の分化した代謝の中枢であり,その機能の障害された肝不全の病態生理はまことに複雑である.
急性肝不全の治療法としては,今日までに交換輸血1)3),交叉循環2)3),イオン交換樹脂,腹膜透析,人工腎臓あるいは生物学的人工肝臓4)などが試みられて,それぞれにある程度の臨床効果が認められている.また最近では豚の肝臓を利用した異種別出肝灌流5)6)や,死亡直後のヒトの屍体からとりだした肝臓による同種剔出肝灌流7)によつて急性肝不全を治療した報告もある.
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