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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻11号

1967年11月発行

講座 リハビリテーションの基礎知識・2

対麻痺のリハビリテーション

著者: 吉田一郎1

所属機関: 1中部労災病院 理学診療科

ページ範囲:P.1623 - P.1628

文献概要

はじめに
 外傷性脊椎損傷に合併して発生する脊髄損傷を中心とする対麻痺(Paraplegia)は,リハビリテーション医学の特に重要な問題といえよう.過去においては,ほとんどの患者が悲惨な生活を余儀なくされ,また死亡率も高かつたこの疾患も医学の進歩,社会の理解などによつて,現在ではその死亡率も問題とし得ないほど低率であり,また充実したリハビリテーションによつて,社会復帰,幸福な家庭生活,さらには職業生活への途を進むものが増加しつつある.
 しかしながら脊髄損傷患者にあつては,終生治癒し得ない麻痺と,尿路系を中心とする健康管理を常に必要とし,社会復帰への重大な条件である肉体的,家庭的,さらに経済的職業的問題について困難な障害が山積している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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