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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻12号

1967年12月発行

文献概要

外科の焦点

不整脈の外科的治療

著者: 岩喬1 和田寿郎1

所属機関: 1札幌医大胸部外科教室

ページ範囲:P.1647 - P.1654

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はじめに
 不整脈に対して,従来,薬剤による内科的治療の長い歴史があるが,最近,メディカルエレクトロニクスの導入につれて,電流により,諸種の不整脈の治療が行なわれるようになり,その面目を一新するにいたつた.これには,大別して,刺激生成異常に対する直流通電法と,刺激伝導障害に対する電気刺激法の2種がある.その臨床応用例は,欧米においては膨大な数にのぼつており,たとえば,直流除細動は米国内で10万回以上(Lown,1966),Medtronicペースメーカーだけで1万例以上(Chardack,1966)といわれるが,わが国の経験,報告は,まことに微々たるものである.
 この異なつた両方法を,一応,「不整脈の外科的治療」と一括して,著者らの経験,最近の問題点をあげて,参考に資すると共に,わが国におけるこの両方法の普及を期待するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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