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文献概要
特集 鞭打ち損傷の問題点
いわゆる鞭打ち損傷と神経症について
著者: 太田幸雄1
所属機関: 1大阪赤十字病院精神神経科
ページ範囲:P.1699 - P.1702
文献購入ページに移動はじめに
いわゆる鞭打ち損傷においても,あらゆる災害による障害と同じく,神経症の問題がからんでいるようである.そして,わたくしの知る範囲では,鞭打ち損傷についての綜説はたいていこのことにふれている.(たとえばCailliet2),Jackson10)半田など7).したがつて,ここでは精神医学の立場から鞭打ち損傷と神経症の問題を取り扱つてみたい.
さて,災害の後遺症と神経症との問題を考えるときには,次の2つの立場からみる必要がある.
いわゆる鞭打ち損傷においても,あらゆる災害による障害と同じく,神経症の問題がからんでいるようである.そして,わたくしの知る範囲では,鞭打ち損傷についての綜説はたいていこのことにふれている.(たとえばCailliet2),Jackson10)半田など7).したがつて,ここでは精神医学の立場から鞭打ち損傷と神経症の問題を取り扱つてみたい.
さて,災害の後遺症と神経症との問題を考えるときには,次の2つの立場からみる必要がある.
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