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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻12号

1967年12月発行

文献概要

論説

胃切除後の骨病変

著者: 堺哲郎1 番場道夫1 庭山昌明1

所属機関: 1新潟大学医学部外科教室第1講座

ページ範囲:P.1711 - P.1720

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はじめに
 最近,胃切除後にあらわれる骨軟化症,Osteo-malacia(以下,Om.と略)が注目されてきている.
 胃切除後骨軟化症Postgastrectomy Osteomalacia(以下,Post G.Om.と略)は1941年,Sarasinの報告をもつて嚆矢とするが,1959年まではわずか数例の症例報告をみるに過ぎない(Pyrah-Smith,1956,Baird-Olesky,1957,Melick-Benson1959).ところが1960年以降英,仏,豪などで胃切除後長期経過例を対象にOm.の系統的検索を行なうにつれ,本症が決してまれな合併症でないことが明らかになつてきた.Thompsonら(1966)はヨーロッパにおけるOm.の原因の第1位は胃切除であるとまで述べている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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