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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻12号

1967年12月発行

文献概要

講座 リハビリテーションの基礎知識・3

片麻痺のリハビリテーション

著者: 吉田一郎1

所属機関: 1中部労災病院理学診療科

ページ範囲:P.1763 - P.1768

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はじめに
 片麻痺は脳卒中の後遺症として由来知られていたが,最近交通災害の増加,とくに頭部外傷の激増によつて,これに起因する片麻痺患者が大きな問題となつている.当然この頭部外傷に対する各種の治療とならんで,この面に対するリハビリテーションの充実が,社会的に大きな要求となりつつある現在である.
 この片麻痺に対するリハビリテーションにおいては,四肢骨折あるいは脊髄損傷などに起因する対麻痺のそれと異なり,言語障害,智的障害あるいは心理的変化などを伴う場合もすくなくなく,さらに複雑な社会的背景を有する場合も往々認められ,したがつてこのリハビリテーションの遂行にあたつては,問題点が数多く,限られた紙面にその全貌をのべることは,不可能であり,ここでは,片麻痺に対する運動機能訓練を中心に述べるしだいである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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