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腹腔造影法
著者: 佐藤博1 大坪雄三1
所属機関: 1千葉大学医学部第2外科
ページ範囲:P.161 - P.165
文献購入ページに移動 腹腔造影法とは,腹腔に血管造影剤を注入して,腹腔臓器漿膜面の形態的変化を追求しようとする方法である.従来汎用されているバリウム服用によるX線診断法は,消化管内腔よりの病変の追求であつて,粘膜面の病変がどの程度漿膜面に及んでいるかについては推論の域をでない.ましてバリウムの到達しない肝臓漿膜面,横隔膜面あるいは後腹膜の病変はまつたく把握できない.われわれはこの点に着目し,簡単な操作で容易かつ安全に施行できる本法を考案・工夫したものである.
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