icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻2号

1967年02月発行

特集 臨床検査後の偶発症

直腸鏡による偶発症

著者: 稲葉英造1 林孝行1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.193 - P.196

文献概要

はじめに
 どのような場合であつても,臨床諸検査で事故を起こしてはならないというのが私の信条である.このためには第一には無理をしないことである.内視鏡検査中で,診断がはきりしないうちに検査を中断しなければならないことがある.このような時には躊躇せずに検査を中止し,後日再検査し,またレ線や一般検査らと総合的に検査を進めるべきである.第二には操作は各内視鏡検査方法の基礎にもとづいて慎重に行なうべきである.操作が行詰つた時には,なおさらこの基本操作に徹すべきであつて,無謀な操作は絶対に行なうべきではない.
 しかし無理せずに基本的に操作すれば,内視鏡ことに直腸鏡検査では偶発症を未然に防ぐことができるであろうか.直腸鏡独自の基礎とは一体どのような点であろうか.こんなことを考えながら以下記述することにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら