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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻2号

1967年02月発行

論説

Fallot氏四徴症に対するBlalock-Taussig氏手術の遠隔成績—とくにその経年的変動について

著者: 阿部稔雄1 福慶逸郎1 弥政洋太郎1 佐藤清1 落合慎一郎1

所属機関: 1名古屋大学医学部第1外科学教室

ページ範囲:P.221 - P.228

文献概要

はじめに
 Fallot氏四徴症は,チアノーゼを生ずる先天性心疾患のうち,もっとも頻度の高い疾患として注目されているが,その外科的治療については,現在なお数多くの問題点を有している,その一つは短絡手術と根治術の手術適応の問題である.短絡手術を選ぶか根治術を選ぶか,それをどのような時期に施行するか.また短絡手術を施行した後,どのような症例にどのような時期に根治術を施行するかと言う問題については,現在なお十分な解答は与えられていない.今回,これらの問題を解決する端緒の一つとして,また手術の予後を追究することは手術にたずさわつた者の責務でもあると考え,われわれの教室でおこなつたBlalock-Taussig氏手術後2〜10年を経た40例の症例につき,遠隔成績を調査したので報告したいと思う.
 Blalock-Taussig氏手術の遠隔成績については,すでに多くの報告をみるが1)2)3)4),その年次的変化を追究検討した報告は乏しい.われわれは,その症例数は少なく,術後の経過年月も短いが,年次的変動を主目的として遠隔成績を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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