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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻3号

1967年03月発行

特集 頭部外傷処置の実際

脳損傷,脳浮腫のある場合の処置はどうするか

著者: 長谷川弘1

所属機関: 1新潟大学脳研究所神経外科

ページ範囲:P.336 - P.340

文献概要

はじめに
 脳損傷,脳浮腫の処置のポイントはまず第一に救命であり,次いで後遺症を最小限度にとどめることである.脳損傷の特殊性として損傷された脳実質の修復は不可能であるから,これによる脱落症状はやむをえずとせざるをえない.治療の重点はむしろ二次的の脳損傷あるいは合併症の予防と治療におかなければならない.そうして,これらの発生はもつぱら脳浮腫の程度によるものであり,やはり受傷直後の処置の適否によることがきわめて大きいので,救命に重点をおく第一処置の段階からすでに後のことも考えて適切な処置をとることが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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