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特集 進行性消化器癌の外科
原発ならびに転移肝癌の手術的治療の限界
著者: 葛西洋一1
所属機関: 1北海道大学医学部第一外科教室
ページ範囲:P.485 - P.490
文献購入ページに移動はじめに
肝癌の手術的治療は,すでに前世紀の後半から試みられており,Yeomans(1915)11)の文献集計16例の中にも,肝部分切除によつて1年以上生存したものが37.4%あつたと記載されている.
古い報告例のなかには,肝腫瘍の組織学的診断の不明なものもあるので,その治療成績を今日のものと同等に論ずることはできないが,肝癌の治療の主体が病巣部を含む肝切除にあることは,他臓器の癌の場合と同様である.
肝癌の手術的治療は,すでに前世紀の後半から試みられており,Yeomans(1915)11)の文献集計16例の中にも,肝部分切除によつて1年以上生存したものが37.4%あつたと記載されている.
古い報告例のなかには,肝腫瘍の組織学的診断の不明なものもあるので,その治療成績を今日のものと同等に論ずることはできないが,肝癌の治療の主体が病巣部を含む肝切除にあることは,他臓器の癌の場合と同様である.
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