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創治癒促進にZn,他
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ページ範囲:P.708 - P.711
文献購入ページに移動 Strain(Univ.Rochester Report 1954)は熱傷の治癒にZnを,経口的に与えたところ,著しく促進されたのを経験したが,その理由が判らないでいた.1955年以後,米国では家畜の皮膚損傷を防ぐため,商業的に,食飼の中にZnを加えることになつてきた.しかし臨床にこころみるようになつたのはPilonidal sinus手術創治癒促進に成功(Surgery 59:821,1966)した経験から,始められた.USPのZn sulfate 220 mg t.i.d.61日の,経口投与は無害である.そこで(Lancet 1:121,1967),同年齢,同条件のcontrolと上記Zn群とを比較検討した.wound volumeは両群大体同じ,完全治癒までの日数,1日のhealing rate(ml/24h)はそれぞれControl 80.1±13.7日,Zn群45.8±2.6日(差P<0.02).Control0.44±0.09m1/24h, Zn 群 1.25±0.30ml(P<0.01),t=2.58.つまりZn療法は創治癒を有意に促進する.その経過を見ると,開始より15日ごろまでは両群に有意差なく,これをすぎると.Zn群の創が急に小さくなる.大きい創になるとZn群はControlの1/2の経過で全治した.きわめて興味ぶかい.
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