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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻6号

1967年06月発行

特集 血管の外科

研究と報告

閉塞性末梢動脈疾患治療の遠隔成績

著者: 藤田孟1 中野武彦1 鈴木宗平1 伝法忠夫1 相内晋1

所属機関: 1弘前大学医学部石川外科

ページ範囲:P.853 - P.857

文献概要

はじめに
 本邦において,四肢末梢動脈の閉塞性疾患の大部分をしめるものは,なおBuerger病であるが,二次的に器質的変化をきたしたRaynaud症候群や,動脈炎,動脈瘤,外傷,腫瘤などによる閉塞を除くと,動脈硬変化性化にもとづく閉塞が最近増加する傾向にある.近年とくに米国においてはいわゆるBuerger病の存在に疑いを抱く報告者が多く,四肢末梢動脈の閉塞性疾患は,ほとんど動脈硬化症に起因するものであり,Buerger病というものはないのではないかともいわれている1)2)
 本邦では,石川3),稲田4),神谷5)らの諸氏によつて,Thromboangitis obliterans(TAO)と,Arteriosclerosisobliterans(ASO)の異同につき論ぜられ,現在のところTAOの存在は認められている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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