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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻7号

1967年07月発行

特集 救急患者の取扱い方

四肢骨折の救急処置

著者: 本多純男1

所属機関: 1関東労災病院整形外科

ページ範囲:P.929 - P.936

文献概要

はじめに
 四肢骨折の救急処置は,処置する側の設備,状態によつてたいへん影響される.もちろん患者の状態によつて左右されることは当然のことだが,いくら高等な技術をもち,理想的な処置をしようとしても,機械などが不足であれば,なにもできないことすらある.であるから,その診療機関の設備(人員を含めて)と,患者の状態—合併症の有無,老人か子供かなど—とそれにあわせて,その骨折のより正確な診断とその予後の判断をし,治療の内容を決める.
 これは,骨折にかぎつたことではないが,そういう思考を比較的短時間のうちに行ない,治療に移るべきだと思う.比較的とあえていうのは,骨折そのものの治療は,寸刻を争うものはまれであるからで合併症のあるときはそのかぎりではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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