icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻7号

1967年07月発行

特集 救急患者の取扱い方

腎不全と水分・電解質アンバランスの処置

著者: 前川正信1 松永武三1 河西宏信1 甲野三郎1 結城清之1 辻田正昭1 井上堯司1 平林国男1 大道彰1 早原信行1 中西純造1

所属機関: 1大阪市立大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.967 - P.971

文献概要

はじめに
 腎不全の治療を論ずるには,ここ数年を境として周囲の条件が格段に改善されていることを念頭におかなければならない.すなわち,1)各種電解質溶液の入手が容易になつた,2)腹膜灌流法のための灌流setおよび灌流液の商業製品が出そろつた,3)性能のよい国産の人工腎血液透析装置を利用できるようになつた.等々により,今や慢性腎不全の長期積極的管理すら可能となろうとしている.したがつて,腎不全管理について正確な知識をもち,血液透析および腹膜灌流法を積極的にタイミングよく応用すれば,急性腎不全による死亡を大幅に減少せしめうるであろうし,さらに慢性腎不全に対しても確実に延命効果を期待しえるであろう.
 そこで自験例を中心に,腎不全に対する検査の進め方と管理の大要を記載し,さらに主としてdialysis (HaemodialysisおよびPeritoneal dialysis)の効果を施行症例について検討してみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら