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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻7号

1967年07月発行

手術手技

気管切開の実際

著者: 新井達太1 小柳仁1

所属機関: 1東京女子医大外科

ページ範囲:P.1027 - P.1031

文献概要

 救急患者が来院した場合に行なうべきことはいくつかあるが,そのうちで静脈および気道の確保はもつとも重要なものである.静脈の確保は輸血,輸液,昇圧剤などの注射を適時行なうことができる.気道の確保は,十分なガス交換を行なうことができ,アノキシアを防止することができる.
 緊急を要する患者の気道確保には,閉鎖循環式麻酔器を用いてマスクを用いる.次いで気管チューブを口より挿管し,気道を確保すると共に麻酔器により調節呼吸を行なう.しかしこの方法は意識が出た場合には挿管しておくことができにくく,また気管の粘膜の壊死など起こすことがあるので長時間挿管しておくことはできない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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