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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻7号

1967年07月発行

文献概要

講座

頭部外傷後遺症の治療—〈その1〉慢性硬膜下血腫の場合

著者: 景山直樹1 中島正二1 白井鎮夫1 田中衛1

所属機関: 1関西医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1032 - P.1038

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はじめに
 頭部外傷後遺症といつても非常に範囲が広く,かつ定義のあいまいなものである.しかし外傷後慢性期に入るまで持続している症状とか,慢性期に入つてはじめて現われる症状を後遺症とすると,これらに入りうる多くのものの中で,とくにしばしば遭遇するものが3つある.すなわち,1)慢性硬膜下血腫,2)頸部症候群ならびに頸腕症候群(むちうち損傷を含む),3)脳および脳神経挫傷に由来する後遺症(外傷性癲癇を含む)である.以下3回にわたり,これらにつき,特に治療に関して記述してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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