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頭部外傷後遺症の治療—〈その1〉慢性硬膜下血腫の場合
著者: 景山直樹1 中島正二1 白井鎮夫1 田中衛1
所属機関: 1関西医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1032 - P.1038
文献購入ページに移動頭部外傷後遺症といつても非常に範囲が広く,かつ定義のあいまいなものである.しかし外傷後慢性期に入るまで持続している症状とか,慢性期に入つてはじめて現われる症状を後遺症とすると,これらに入りうる多くのものの中で,とくにしばしば遭遇するものが3つある.すなわち,1)慢性硬膜下血腫,2)頸部症候群ならびに頸腕症候群(むちうち損傷を含む),3)脳および脳神経挫傷に由来する後遺症(外傷性癲癇を含む)である.以下3回にわたり,これらにつき,特に治療に関して記述してみたい.
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