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文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻8号

1967年08月発行

文献概要

特集 胃・十二指腸潰瘍の手術

内科的治療の限界

著者: 常岡健二1

所属機関: 1日本医科大学内科

ページ範囲:P.1071 - P.1072

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はじめに
 胃,十二指腸潰瘍は内科的になおる病気であり,なおすべき病気である.潰瘍が発生した直後から治療すれば,さらにもしそれが理想的に行なわれるとすれば,そのほとんどすべてはなおしうると考えている.しかし,われわれの遭遇するものの多くがこのような条件に合つていないために,その一部が外科療法にまわされることになるわけである.普通の潰瘍,とくに内科的治療をさまたげるような合併症のないもの,しかも本来良性であるものは,これを外科的に治療(切除)したほうがよりよい結果がえられるという理由はどこにもない.つぎに述べるのは外科的に治療したほうが,その安全度を考慮したうえで,患者個人にとつて有利であろうと判断される限界を示したに過ぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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