臨床外科22巻8号

1967年08月発行

特集 胃・十二指腸潰瘍の手術

噴門部に潰瘍のある場合どうするか

著者： 田中早苗¹ 吉田宏¹

所属機関： ¹岡山大学医学部第1外科

ページ範囲：P.1091 - P.1094

文献概要

はじめに
　噴門部に潰瘍が生じた場合にはどのように治療するかというのがあたえられたテーマである．噴門部に生じた潰瘍という場合と，普通いつている高位潰瘍という場合と，病態生理学的にみた場合にはあまり区別して考える必要はないかもしれないが，その手術的治療法という立場から眺めた際には，それぞれの症例によつて大変趣を異にしていることがありうる．