文献詳細
講座
頭部外傷後遺症の治療—〈その2〉特にcervical syndromeを中心に
著者: 景山直樹1 田中衛1 池田公行1 頼国壌1
所属機関: 1関西医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1171 - P.1178
文献概要
頭部を打つた時に,頸部の急激な運動が起こり,cervical syndromeが起こる.むちうち損傷のさいに,頸部の急激な運動で類似の症状をあらわし,頭はほかの物体にあたつていないので,脳の損傷がまつたくないように思われがちであるが,そのさいにも急激な頭の振れにより,脳実質は頭蓋内板へうちつけられるわけであるから,この両者の間に本質的な差はない.
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