icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科22巻9号

1967年09月発行

論説

乳幼児にたいする腰・全合併麻酔の臨床的検討

著者: 守屋荒夫1 田村重宏1 山登淳伍1

所属機関: 1東京都立清瀬小児病院外科

ページ範囲:P.1273 - P.1277

文献概要

はじめに
 新生児の先天性奇形を中心とする小児外科の急速な進歩にともない,従来,ある程度成長してから実施されることの多かつた小児の外科疾患で,乳幼時期に積極的に手術されるものも増加してきた.鼠径ヘルニアはその代表的な疾患の1つであり,特別な理由がない限り,手術を学令期近くまで延期することはなくなつてきている.しかし,現今なお,この種の手術が,麻酔担当者を常時確保しうる病院を除いては,麻酔の点で学令近くまで延期せざるをえない場合も少なくはない.
 われわれも,少ない人手をいかにして有効に用い,安全・確実に,しかも簡便に,このような手術を遂行しうるかを考え,種々の方式を試みた結果,吸入麻酔に腰椎麻酔を加えた方法(以下,腰全麻酔と略)に,多くの利点を見出し,現在これをroutineの方式とするにいたつたので,この方法に関する検討成績を報告し,御追試・御批判を乞いたいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら