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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻1号

1968年01月発行

特集 初療の要点

めまい,頭痛

著者: 佐藤文明12

所属機関: 1日赤中央病院 脳神経外科 2東京大学脳神経外科

ページ範囲:P.25 - P.30

文献概要

はじめに
 めまい,あるいは頭痛を主訴とする患者の診療にあたつて,どのような原因疾患を考え,どのように処置するかという点について,主として外科的(神経外科的)立場から簡単に述べることにする.めまい,頭痛のどちらについても,それらが発現する機序,本態に関しては不明の点が多く,またその原因となる疾患も無数に考えられる.原因疾患の一応の診断をつけるために最も参考になるのは,一般神経疾患の診断の場合と同様,患者の現病歴と臨床神経学的諸症候である.それによって,原因疾患の部位,性質などについて一応の判断がつくと思う.つまり,めまい,頭痛のおこり方,型などを明らかにするとともに,それに随伴する諸症候をはつきりさせることが最も大切である.以下にめまい,頭痛のそれぞれについて,それらの発現機序,解剖学的事項,分類,原因として考えられる疾患,治療法などにつき簡単に述べてみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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