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特集 初療の要点
熱傷
著者: 藤田五郎1
所属機関: 1自衛隊中央病院
ページ範囲:P.45 - P.49
文献購入ページに移動はじめに
熱傷は,初療のありかたによつて患者の予後を大きく左右する.受傷後早期の死亡の多い事実がそれを実証しているし,専門的治療を開始するにあたつて,初療のありかたが少なからず影響をおよぼすからである.熱傷の局所の初療がたいせつなことはもちろんであるが,同時に全身状態の観察と管理は初療の段階で重要な意味をもつている.受傷後48時間以内における死因は,疼痛による一次型ショックと脱水によるoligemic shockが多いし,それ以後になると局所感染ひいては全身感染症,ならびに腎不全の多いことからみても,初療での局所治療とともに全身管理,ことに呼吸管理,体液の改善と維持,精神管理,感染防止,栄養補給の重要さを痛感する次第です.
熱傷は,初療のありかたによつて患者の予後を大きく左右する.受傷後早期の死亡の多い事実がそれを実証しているし,専門的治療を開始するにあたつて,初療のありかたが少なからず影響をおよぼすからである.熱傷の局所の初療がたいせつなことはもちろんであるが,同時に全身状態の観察と管理は初療の段階で重要な意味をもつている.受傷後48時間以内における死因は,疼痛による一次型ショックと脱水によるoligemic shockが多いし,それ以後になると局所感染ひいては全身感染症,ならびに腎不全の多いことからみても,初療での局所治療とともに全身管理,ことに呼吸管理,体液の改善と維持,精神管理,感染防止,栄養補給の重要さを痛感する次第です.
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