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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻1号

1968年01月発行

文献概要

手術器械の豆知識

縫合針

著者: 島文夫1

所属機関: 1東京大学第2外科

ページ範囲:P.95 - P.95

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 手術器械というには,形は小さく,一見単純なものではあるが,縫合針の使用頻度は高い.縫合という単純な操作なしには,再建手術は一切できない.特殊な手術では,縫合糸,縫合針共に関心がもたれているとはいえ,一般にはそれほど関心がもたれていないのは,決して優れた縫合針が使われているためでもないようである.一本の針も,細かに検討すると,形や構造によつて,手術の進行や完成に非常に大きな役割を持つているのである.
 最近M社(国産)製の縫合針を使用しているが,極めて満足すべきものである.もつとも特長的なことは,いわる角針の構造である.顕微鏡で40〜100倍にして,じゆうらいのものと比較してみると,その構造の差は明らかである.肉眼的にはほとんど差がなくても,使用感のよさが十分これらの構造から納得できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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