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臨床メモ
輸血セットを利用した持続脳室ドレナージ法
著者: 松岡健三1
所属機関: 1大阪大学
ページ範囲:P.118 - P.118
文献購入ページに移動 脳腫瘍,重度頭部外傷などで,著明な脳圧亢進があるとき,持続脳室ドレナージをおこなうことは,第1に髄液圧の正確な指標をうることができる故に,また髄液の排出による圧調節,髄液性状の継続的観察などを可能にする故に,その有用性は脳神経外科領域において,次第に広く認められつつある.しかし欠点として感染,髄液瘻,低脳圧の発生などが考えられるので,じゆうらい用いられてきた装置は,その予防を考慮して,かなり複雑な自家製のものが大部分であり,簡単なものは,相当の欠陥を有しているので,本法をどこでも手軽に行なうわけにはいかないのが実状である.そこで私は,現在市販の和製輸血セットを利用した持続脳室ドレナージ法を考案し,過去6年間160例に応用し,好結果をえているので,その方法の概要をのべる.
装置には,6号または7号ネラトンチューブ1本と輸血セット2組を要するのみである.
装置には,6号または7号ネラトンチューブ1本と輸血セット2組を要するのみである.
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