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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻11号

1968年10月発行

文献概要

症例

形質細胞乳腺炎の1例

著者: 杉山道雄1 石倉義弥1 村瀬活郎1

所属機関: 1静岡赤十字病院外科

ページ範囲:P.1681 - P.1683

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はじめに
 形質細胞乳腺炎は1931年Cheatle&Cutler1)により臨床的ならびに病理組織学的所見が明らかにされた比較的稀な乳腺疾患のひとつである.
 形質細胞乳腺炎は他の慢性乳腺炎に比して圧倒的に多数の形質細胞が出現し,且つ乳腺上皮細胞の著明な異常増殖を示す組織学的な特長を有し,臨床的な意義としてはしばしば乳癌と誤診され,その鑑別疾患としてである.本邦では昭和27年松原2)の報告を初めとしてわれわれの調べ得た限りでは僅か数例にすぎない.われわれは形質細胞乳腺炎の1例を経験したので報告し,文献的考察を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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