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文献概要
特集 顔面損傷のファースト・エイド
軟部組織の損傷—眼部・涙器の問題
著者: 久冨潮1
所属機関: 1慈恵医科大学眼科教室
ページ範囲:P.1723 - P.1731
文献購入ページに移動はじめに
眼科領域は眉,上下の眼瞼,眼球,眼窩内容,眼窩骨,涙道の範囲であるが,眼科領域にはファースト・エイドは無い.あるいは唯一のベストの方法・・まあ云わばラスト・エイドがあるのみである.
眼球の手術で何度も手術を行なつたといえば,視力は余り良くないという事は判つているようなものである.視力1.2を得られるのは1度あるいはせいぜい2度の手術で完成した時だけである.その点,眼瞼あるいは顔面の形成手術で最初から4回,5回の手術を予定して,1つ手術を行なう毎に次第に良くなつて行くというのとは大いに異なつている.したがつて外科でとりあえず手術して置いて,後で眼科へ回して本式に手術をし直すと云う考え方そのものを改める必要があるようである.
眼科領域は眉,上下の眼瞼,眼球,眼窩内容,眼窩骨,涙道の範囲であるが,眼科領域にはファースト・エイドは無い.あるいは唯一のベストの方法・・まあ云わばラスト・エイドがあるのみである.
眼球の手術で何度も手術を行なつたといえば,視力は余り良くないという事は判つているようなものである.視力1.2を得られるのは1度あるいはせいぜい2度の手術で完成した時だけである.その点,眼瞼あるいは顔面の形成手術で最初から4回,5回の手術を予定して,1つ手術を行なう毎に次第に良くなつて行くというのとは大いに異なつている.したがつて外科でとりあえず手術して置いて,後で眼科へ回して本式に手術をし直すと云う考え方そのものを改める必要があるようである.
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