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文献概要
特集 顔面損傷のファースト・エイド 関連領域の立場から
口腔外科の立場から
著者: 藤野博1 田代英雄1
所属機関: 1九州大学歯学部口腔外科学教室
ページ範囲:P.1784 - P.1785
文献購入ページに移動 顔面外傷で,直接生命をおびやかす危険のあるものは,気道の閉塞と出血であろう.ショックもあげられるが,紙数上他にゆずる.
気道の閉塞は,骨折による上顎骨転位のために軟口蓋の後退,沈下がおこつた場合と,下顎骨骨体部重複骨折で,骨折部が頣部の両側にあり,頣部ひいては舌が後退した場合におこる.これは口底の血腫形成,腫張や血液,唾液などの貯留によつて助長される.
気道の閉塞は,骨折による上顎骨転位のために軟口蓋の後退,沈下がおこつた場合と,下顎骨骨体部重複骨折で,骨折部が頣部の両側にあり,頣部ひいては舌が後退した場合におこる.これは口底の血腫形成,腫張や血液,唾液などの貯留によつて助長される.
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