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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻12号

1968年11月発行

文献概要

論説

各種血漿増量剤の止・凝血機序に及ぼす影響

著者: 村上誠一1 太田陽一1 福田明史1 小林茂信1 森田信人2 山崎四郎2

所属機関: 1金沢大学医学部麻酔学教室 2金沢大学医学部第一外科教室

ページ範囲:P.1831 - P.1836

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はじめに
 近年,麻酔学や体液生理学の発達に伴つて,外科領域ではめざましい進歩がみられ,その結果,手術の適応の拡大や大型化がもたらされた、このため,一方においては,輸血に必要な血液は不足勝ちとなり,完全な予防および治療対策が確立されていない輸血後肝炎の増加という問題も絡んで1),大きな社会問題となりつつある.これに対して,血液の供給面よりもむしろ術中の出血量の節減と,安易に輸血を実施するという傾向を是正することの方が重要なpointであるということは,閣係者によつて度々強調されてきたところである.
 私共も,術中の患者管理に当たつて可及的に輸血量を節減し,輸血後肝炎の発生の減少に努力してきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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