文献詳細
臨床メモ
文献概要
国立がんセンターの前山巌氏の発表では,国立がんセンター病院の4456名のがん患者中,骨転移の発生頻度は5.0%で剖検例には26.1%に確認されている.また原発巣別の骨転移率は腎がん35.3%,前立腺がん32.0%,肺がん10.9%,乳がん10.7%,子宮がん2.3%,胃がん1.9%で,剖検時には乳がん73.3%,肺がん、25.8%,子宮がん17.6%,胃がん17.6%の高率であり,一方全国骨腫瘍登録例の約1/5が,がんの骨転移で占められている.
末期のがん患者の対策は全身状態の管理と疼痛に対する処置が主となり,たとえ骨転移があつても自覚症状がないとか,またルーチンの諸検査やレントゲン写真撮影も思うにまかせない状態も多く,そのまま骨転移の見のがされる場合が少なくないように思われる.
末期のがん患者の対策は全身状態の管理と疼痛に対する処置が主となり,たとえ骨転移があつても自覚症状がないとか,またルーチンの諸検査やレントゲン写真撮影も思うにまかせない状態も多く,そのまま骨転移の見のがされる場合が少なくないように思われる.
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